◆民営化とは
民営化:公企業の所有と経営とが、政府以外に変化すること
◎民営化のメリットデメリット
+効率化、スリム化、競争の原理が働けば品質向上
-赤字の切り捨て=国内での格差、コスト削減施行に伴う品質低下
◆国鉄民営化
鉄道は、19世紀から20世紀初頭にかけて国営化されるケースが増えた
・儲かるし
・重要なインフラ
だったため。
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しかし、新自由主義の考え方が広まると、公共事業の民営化が叫ばれるように
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国鉄も、その流れを受けて、累積赤字を解消する目的も含めて民営化。
ただし、民営化の度合いは各国で異なる。
◆日本とドイツの国鉄民営化比較
日本
①地域を分割した民営化 ②すぐに完全民営化はせずに様子を見ながら。
→私企業として採算の取れるものとして扱っている。
ドイツ
①上下分離方式 ②都市と地域の分割と地方分権化を意識 ③EUの影響 ④民営化されたドイツ鉄道の株は政府が保有
→採算の取れない公共サービスであるが、民営化できるとことは民営化する。
◆日本の国鉄民営化
なぜ民営化したか
・地域密着(表の理由)
・累積赤字の解消、利益誘導(裏の理由)
・シェアの衰え
・サービス品質の低下
選挙に当選するため、収支が合わないことを知りながらも建設された路線もしばしば。もちろん赤字。
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国鉄から、JR7社へ。
・扱いは、特殊会社=部分民営化
・地域で分割したのが日本の特徴(地域間で鉄道経営に差がある)。分割民営化が成功だったかどうかは、現在も議論されている最中
◆ドイツの国鉄民営化
コール政権が成立し、新自由主義が台頭、小さな政府的な考え。
◎ドイツの境遇
・赤字の累積
・経営改善にも限界
・東西ドイツどちらも経営難だったのに統一され余計厳しい
・EUの交通政策の影響
このようなこともあり、早期(’70年)から地方路線の赤字を認識、問題視。
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連邦で責任をもって面倒見てほしい派(地方政府)と地方のことは地方に任せる派(連邦政府)が対立。
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生存配慮=生活維持のため、赤字でも路線を残す方向性に
①インフラ部門の安定的供給 ②権限の獲得お呼び財源の保障
ということで1994年民営化
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1996年、上下分離化
近距離旅客鉄道に関する権限を州政府に移譲。
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